※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。
同期が辞めた。先輩が休職した。自分もいつまで続けられるのか分からない。
結論からお伝えします。辞めたいと感じているのは、あなただけではありません。数字がそれを示しています。そしてもう1つ、辞めた人がその後どうなったのかも、知っておく価値があります。
- 教員の休職者数の最新データ
- 若手が辞めたくなる3つの理由
- 辞めた人のその後の進路
- 辞める前に確認したい3つのこと
悩む先生


私は高校で保健体育を教えていた元教員です。辞めるまで何年も迷いました。この記事では、当時ほしかった情報をまとめます。
教員が辞めていく現実とデータ


まず事実から確認します。感覚の話ではなく、国の調査に出ている数字があります。自分の周りだけの出来事なのか、全国で起きていることなのか。それが分かるだけでも、気持ちの置き場所が変わります。ここでは文部科学省が公表している最新のデータを見ていきます。
精神疾患で休職する教員の数
精神疾患で休職した公立学校の教育職員は、7,087人です。文部科学省が2025年12月に公表した、令和6年度の調査結果です。
前の年は7,119人で過去最多でした。そこから32人減ったものの、ほぼ横ばいの高止まりが続いています。全教育職員のうち0.77%にあたります。
病気休暇まで含めると13,310人です。1万人を超える先生が、心の不調で学校を離れています。
最も多いのは30代という事実
年代別に見ると、最も多いのは30代で2,118人です。次に多いのが50代で1,696人となっています。
ベテランより、働き盛りの世代のほうが多いということです。学校種別では小学校が3,458人で全体の約半数、次いで中学校が1,639人でした。
- 精神疾患による休職は7,087人
- 病気休暇を含めると13,310人
- 最多は30代で2,118人
- 小学校が約半数を占める
- 主な要因は生徒指導と対人関係と事務負担
数字に出てこない人たち
ここが大事な点です。この7,087人は、あくまで休職した人の数です。
休職する前に自分から辞めた人、限界を感じながら出勤を続けている人は、この数字に入っていません。つまり実際に苦しんでいる人は、もっと多いということです。
あなたが感じているしんどさは、統計に出ていないだけで、確かに存在しています。
若手が辞めたくなる3つの理由


若手の先生が辞めたいと感じる理由には、共通するものがあります。どれも個人の弱さではなく、構造から生まれるものです。自分がどれに当てはまるのかを知っておくと、環境を変えれば解決するのか、それとも辞めるしかないのかを判断しやすくなります。順番に見ていきましょう。
理想と現実の落差
教員を目指した理由と、実際の業務が違いすぎることです。授業や生徒との関わりを思い描いて入った人ほど、この差に苦しみます。
実際の1日は、書類、会議、調査への回答、部活、保護者対応で埋まります。授業の準備をする時間は、勤務時間の外に押し出されていきます。
やりたかったことができない。これは、やる気の問題ではありません。
時間が自分のものにならない
朝は早く、帰りは遅く、土日は部活。予定が立てられません。
20代から30代は、結婚や出産、資格の勉強など、人生の予定が重なる時期です。その時期に自分の時間が確保できないことが、静かに効いてきます。同世代の友人と生活が合わなくなり、話す機会も減っていきます。
相談できる相手がいない
職員室で「辞めたい」とは言えません。言えば広まるからです。
親に言えば止められ、友人は教員ばかりで外の話が聞けない。こうして相談先が1つずつ消えていきます。文部科学省の調査でも、休職の要因として対人関係が挙げられています。孤立は、それ自体が負担になります。
辞めた若手はその後どうなったのか


ここが一番知りたいところだと思います。辞めたあとの生活が想像できないから、動けないのです。実際には、いくつかの道があります。きれいな話だけを並べても役に立たないので、うまくいった例も、そうでない例も書きます。自分に近いものを探してみてください。
民間企業へ移る道
一番多いのがこの道です。20代であれば、未経験の職種にも移りやすい年齢です。
人材、IT、営業、事務。教員の経験は、言い換えれば民間でも通じます。担任は人数規模のチーム運営、保護者対応は顧客対応として説明できます。
年収は一度下がる場合が多いですが、時間が戻ってきます。何を優先するかの問題です。
教育に関わり続ける道
学校は辞めても、教育から離れない選択もあります。
塾や予備校、教材会社、教育系の企業、企業の研修担当。教える力がそのまま活きる場所です。学校という組織が合わなかっただけで、教えること自体は好きだという人には向いています。
遠回りをする道
順調に進む人ばかりではありません。私がそうでした。
教員を辞めて会社員になり、そこでリストラに遭いました。そのあと職業訓練校に通い、今は独立しています。独立してからは、病気で1か月入院したこともあります。奨学金の返済も抱えたままでした。決して順風満帆ではありません。
それでも、生きています。遠回りしても人生は続くということだけは、はっきり言えます。
辞める前に確認したい3つのこと


辞めると決める前に、やっておくと後悔が減ることがあります。勢いで動くと、あとから「あれを知っていれば」となりがちです。逆に、ここを押さえておけば、辞めても辞めなくても納得できます。どれも今日から始められることです。
数字で現状を把握する
まず自分の労働時間を記録してください。感覚ではなく数字にすると、状況がはっきりします。
週に何時間働いているか。そのうち何時間が勤務時間外か。あわせて、貯金と毎月の固定費も書き出しておきます。辞めたあと何か月生活できるかが見えると、判断の軸ができます。
休職という選択肢
辞めるか続けるかの2択ではありません。間に休職があります。
眠れない、食欲がない、動悸がするといった症状が出ているなら、我慢せず医療機関に相談してください。受診の判断は専門家の領域なので、この記事では踏み込みません。ただ、体は一度崩れると戻すのに時間がかかります。私は退職後、フリーランスになってから潰瘍性大腸炎で1か月入院しました。健康は、辞めたあとの人生にもずっと関わってきます。
誰にも知られずに情報を集める
調べることと、辞めることは別です。情報を持っているだけで、選べる状態になります。
職員室で相談すれば話は広がりますが、1人で調べるぶんには誰にも知られません。求人を見るだけでも、外の世界の水準が分かります。
20代と第二新卒に特化した転職エージェントです。民間の経験がない人の相談にも対応しています。求人を見るだけ、話を聞くだけの利用もできます。
登録・相談は無料です。辞めると決めていなくても使えます。
若手教員の離職のよくある質問


ここからは、若手の先生からよく出る質問をまとめます。制度や運用は自治体によって違うため、最終的にはご自身の勤務先での確認が必要です。ここでは一般的な考え方と、私自身の経験からお伝えできることを書きます。
何年目で辞めるのが一般的か
一般的な年数はありません。1年目で辞める人もいれば、20年続けてから動く人もいます。年数より、心と体が持つかどうかで判断してください。
早く辞めると経歴に傷がつくか
20代であれば、短期間の在職が決定的な不利になることは多くありません。辞めた理由を前向きに説明できるかのほうが見られます。
教員免許は無駄になるのか
無駄にはなりません。免許自体は残りますし、教育業界では評価されます。戻る選択肢を残したまま外に出ることもできます。
辞めたら年収はどうなるのか
一度下がる場合が多いのは事実です。ただし職種や業界で大きく変わります。求人票の給与欄を実際に見て確認するのが一番確実です。
いつ動き出すのがよいか
情報を集めるのは今からで構いません。決断を急ぐ必要はありませんが、追い詰められてからでは選ぶ余裕がなくなります。
まとめ|若手教員の離職の要点


最後に大事なところをまとめます。辞めたいと思うことは、若さや甘さの問題ではありません。
- 精神疾患による休職は7,087人で高止まり
- 最多は30代 若手も少なくない
- 辞めた人の多くは民間か教育関連へ
- 辞めるか続けるかの間に休職がある
- 調べることと辞めることは別
1万人を超える先生が心の不調で学校を離れています。これは個人の弱さではなく、環境の話です。
今日できることは1つです。今週の勤務時間を数えて、メモに残してください。それが判断の材料になります。
数値は文部科学省「令和6年度公立学校教職員の人事行政状況調査」(2025年12月公表)にもとづいています。制度や運用は自治体によって異なります。体調に関する判断は医療機関に、退職の手続きは勤務先や教育委員会にご確認ください。


